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韓国のこと

 先の6月4日から7日までの4日間、韓国はソウルを訪れる機会に恵まれた。ソウル大学で開催された日韓ジョイントシンポジウムに御招待いただき体細胞クローン胚のエピジェネティクス制御に関する研究内容を発表したのである。

 

 ま、この際、研究の話はおいといて、初KOREA(実は18年前の初国際学会に行くときにソウル金浦空港でトランジットしたのであるが、韓国に正式に入国したのは今回がお初ということで)の印象を少しささやいてみたい。

 

仁川国際空港:

言わずと知れたソウルの玄関口であり、国際ハブ空港として「アジアの玄関口」を目指している空港らしい・・・実際に降り立ってみると、大きな空港ではある。けど、施設の大きさ設備その他モロモロを含めて「成田空港完敗!」という感じは、正直しなかった。「成田の方がイケてるんとちゃうか?!」と思ったのはJapaneseとしての私の贔屓目であろうか・・・

 

仁川空港にて
仁川空港にて

 

ソウル市街地:

とにかく大都市。車の運転はここでは絶対無理!と、ものの3分で悟る。道路は広いけど「どこでも路駐天国」。ハングル文字の看板ばかり(当たり前やがな)。もう少し英語標記の看板があると嬉しかったなあ〜

 

ソウル大学:

正式にはソウル大学校?英語ではSeoul National University.

「日本で言うところの東大です!」とよく紹介されるが、大学の規模、建物群の大きさ、教員の敬われ方(?)は、半端ない・・・

 

 驚愕したのは、「学生のブログ」にも記載した通りソウル大学学生の勉強に取り組む姿勢。今の日本の大学生にかけているのはこの姿勢。これは我が岩大生だけの特質かと思ったのであるが、同行していた東京農工大のK先生もこのシーンに衝撃を受けておられたので、日本の大学生に共通の問題なんやろなあ〜

そやけど、ホンマに大丈夫か?!ニッポンの大学生!

 

韓国料理:

サムゲタン

想像通り美味かった!そもそも、若鶏のお腹に餅米とか朝鮮人参とか栗とかクコの実をムッチリと詰め、全体を柔らかく煮てそのままスープとともに食す韓国料理の王様である(と私的には思っている)。不味いわきゃない!のである。

 

サムギョプサル

今回のソウル滞在中本当にお世話になったソウル大学Lim教授おすすめの店(といっても庶民的な、大衆焼き肉屋)で食べた。いわゆる豚バラ肉の焼き肉である。Lim教授の車に乗ったとたん、「サワイ!(実は私はLim教授の後輩なのである)ウシ食べたい?ブタ食べたい?」と突然聞かれて、日本人研究者一同(5人)、ウシかブタかを即決できずにいると、みかねたLim教授の「韓国人はねえ、ブタが好きなんだよ!」の一言でブタを食べる事に決定。

サッカー同様、「日本人、決定力不足!」を露呈したばかりか、その美味さに驚いたのである・・・豚バラ好きのかみさんに食べさせてあげたかったなあ〜

 

ビビンパプ

「全州伝統ビビンパプ」なるものをいただく。まさに日本でも食べるビビンバプとあまり変わらないのであるが、ご飯の上に牛肉のユッケ(まあ、ぶっちゃけ生の牛肉っすね)がドン!とテンコ盛りになっており、少し怯んだのである・・・

最近、生のお肉に敏感な我らJapanese、特に私は学内の「動物医学食品安全教育研究センター(通称FAMS)」の教員も兼任している手前、旅先での食中毒、しかも畜産物での食中毒は肉体的にも精神的にも立場的にもNGなのである・・・はい、まったく大丈夫でした!KOREA焼き肉文化をナメテました。陳謝。

 

ビール:

CASSという銘柄を飲む機会が多かったのであるが、これだけは、はっきり言って日本のビールに軍配!

 

朝鮮王朝の王宮:

実に素晴らしい。色彩も規模も建物の形も。個人的には王室の方々のコチジャンを仕込むための大きな甕の列に感動!ま、韓流ドラマ・チャングムの世界?(観たことないけど)

 

甕の行列に感動!
甕の行列に感動!

 

南大門市場:

かみさんから要望されていた韓国式の長い匙(スプーン)と金属の箸を買い求めた。ま、昭和のころの上野のアメ横?(行ったことないけど)

 

明洞地区:

娘から要望されていたK-POPアイドルのNewアルバムを必死で探しまわった。ま、東京でいうところの原宿?(行ったことないけど)

 

旅の総括:

成田からわずか2時間のフライト、時差の無い外国。これほどストレスのなかった海外旅行(仕事だったけどね)は記憶に無い・・・


今まさに、色々な問題が山積している両国関係であるが、せめてサイエンスではお互い切瑳琢磨する関係を今後も維持し、願わくは食文化とか庶民の生活とかもっとお互いよく知り合うべきなんやろなあ〜と切に感じた今回の旅であった・・・

 

カムサハムニダ、ソウル!

 

2013年6月13日

澤井 健